【母乳育児の難しさ】母乳 vs ミルク?

育児

今回は少しセンシティブな話題。育児の第一関門である、母乳育児。二児の完全ミルク育児を経た自身の経験を踏まえて、私見を記録していきたいと思います。今まさに授乳にお悩みの方、これからご出産の方、ゆるりと参考にしていただけると嬉しいです🌟

日本の母乳育児の割合

日本は割と母乳育児を推進している国であると思っているんですが、完全母乳育児(以下完母)の割合は34%、他の国に関してはちょっと信ぴょう性のある最新のデータにたどり着けなかったのですが、母親の社会復帰が早い傾向にある国ほど、ミルク育児が主流になってくるようです。

月齢別乳児の完全母乳率 | Data | Global Market Surfer
国際機関やインテージグループが持つ各種データを基に作成した、データ閲覧機能。

シンガポールの半年後1.0%は、ほんまかいな系データですが。。。

上記はすべて先進国でのデータになるため、いわゆる途上国におけるデータでいうと解明があまり進んでいないのではと思います。ただし、途上国では粉ミルクを溶かすための良質な水が確保できないエリアも多くあり、赤ちゃんへ与えるものという意味では致命的なので、こういったところは母乳育児を強固に推進していく必要があるはずです。

なんの憂慮もなく、安全な水が飲めていつでも湯を沸かして消毒できる環境のもと、赤ちゃんを育てられる状況なのはそれだけでもありがたいことであるのを実感します。

我が子の育児状態

4歳の長男、0歳の長女ともに、生後2-3か月ごろに完全ミルク育児(以下完ミ)になった経緯があります。2人とも帝王切開にて出産、息子は39週5日3,000グラム強、娘は38週0日2,780グラムで出産でした。

いや~~悩みましたね。笑 毎日。ええ、本当にストレス過多になるくらい、悩みました。なぜ、完ミになったのか?はい、母乳を出したくても出なかったからです。悲しいパターン。ありとあらゆることをトライしましたよ!

  1. 身体を温める
  2. 妊娠後期からマッサージで乳腺を開通
  3. 1日に2ℓ以上の水分補給
  4. やれハーブティやら、栄養価の高い食事やらを摂取して血行促進
  5. ストレス発散(対策すること自体がストレスだったんですけどねw)
  6. 正しい姿勢での授乳(乳頭の形やラッチオンの仕方も問題なし)
  7. 時間にこだわらず泣いたら授乳で1日9-12回の授乳回数
  8. 授乳の後の搾乳
  9. 追加ミルク量の超微調整!!(夜間は母乳量が増えるのでミルク少な目、など)

涙ぐましい努力ですね。本当に頑張りましたよ、笑 今思い出しても本当に自分をほめてあげたい。笑

なぜ完ミに切り替えたか?

前述しましたが、何をどうやっても母乳量が増えなかったからです!!!笑

我が家にはベビースケールがあり(息子出産のときに購入)、割と正確に母乳量が測れていました。いや~ね、昼間はズバリ、1回当たりの母乳量は1桁台cc~15cc程度。夜間はよくて30ccくらい。すごいですね、経産婦であった第2子の時もそんなもんでした。頻回授乳が大切と知っていたので、ミルクを足す量も40ccくらいにして、頻回授乳を頑張っていました。でも一向に増えぬ。割と正しい知識の元、授乳生活を送れていたと今でも思っているのですが、まあ増えん!

母親というのは、出産すれば多かれ少なかれ母乳は出るんだ、そしてそれは遺伝や体質とは関係のないものだというのが通説ですが、私は”出ない体質”はあると思います。。。なぜなら、母乳の分泌量はその人が持つ乳腺量に影響するからです。そして持っている乳腺の量は、胸の大きさや事前の検査などではわからんのです。

母体の状況が十人十色であるように、やはり何をやっても出ない人はいると思います。私もその一人です。だって相当努力しましたから。笑

1回10cc程度の母乳量+40ccのミルク追加、終わって1時間もしないうちに同じことの繰り返し、夜間も眠い目をこすりながらひたすら授乳+ミルク、、、、、ええ、疲れましたし、ストレスは着実に積み重ねられていきました。笑 これで疲れないほうがおかしい。

ということで、ミルクに切り替えたわけです。

完ミに切り替えてから

そりゃもう、ストレスから解放されました。そして余裕も生まれました。子供は生後2か月余りで夜間は7-8時間ぶっ通しで寝てくれます。日中、疲れません。上の子にも笑顔で接することができます。本当に快適に育児に専念できます。

参考までにミルク育児のメリットを記載しておきましょうか!

  1. いつでも、どこでもミルクをあげられる
  2. 母親以外でも対応できる
  3. 好きな服を着られる💓
  4. 飲んだ量をきちんと把握できる
  5. 腹持ちがよく、夜間に長く寝てくれる傾向にある
  6. 母親自身が比較的好きなものを飲食できる

1.は本当にメリットです。下の子を連れて上の子と遊ぶ時も、わざわざ授乳室に行かなくてもカフェやレストラン、そこらへんの屋外ベンチでもミルクをあげられます。ある時は、立って下の子のミルクをあげて上の子の遊びを見守っていた時もありました。笑(場合によっては夢中で遊んでいる上の子を引っぺがしてまで授乳室にいけない時もあるので・・・)

5.の腹持ちについては、我が子2人とも、生後2-3か月で8時間ほどの夜間睡眠、生後5か月の娘に至っては今は最長11時間くらい通しで寝てくれます🤣

ただーし!ミルク育児の不便な点もあります。。。

  1. コスト高!!!!!!!
  2. お出かけの持ち物が多い・・・

1.のコストは本当に痛いところです・・・笑 月齢が上がるとともに1回で飲む量が増え、ミルク粉の消費量がえげつないことになります。。そしてもちろん公的な補助金などもないので、ぼちぼち経済圧迫があります。

2.の持ち物はもう慣れましたが、哺乳瓶・お湯・湯冷まし用の冷たい水・ミルク粉など、最初のうちはかさばるな~~と感じてしまうことが多いです。泊りの旅行では、これに加えて消毒剤や哺乳瓶を洗う洗剤やスポンジ、保管しておく哺乳瓶ケースなどがあります🍼🍼🍼できるだけコンパクトで折りたたんだりできるものを、揃えて対策しています。

ミルク育児はかわいそう!?!

ちまたでは、ミルク育児の赤ちゃんはかわいそう、ということを言われた、という投稿を見る機会があります。私自身もミルクで育っている当事者からすると、「ちょっと何言ってるのかわからない」状態です。

こういう趣旨のことを言われて落ち込んでいる産婦さんや、なぜか周りの視線が気になってミルク育児に切り替えることに抵抗がある産婦さんに言いたいですが、そんなことはない!ミルク育児はかわいそうではない!断じて言えます。

確かに、母乳育児に比べてミルクは腹持ちがいいので、大き目肥満気味のベビーになる可能性がちょっとは高いかもしれません(考慮すべきは糖分摂取過多の食生活で引き起こされる幼児期の肥満です)。でもミルク缶にかいてある分量を目安に、我が子の成長具合を見ながら調整すれば、問題ないです。記載されている分量よりも少なく与えても全然いいんです。生まれた週や赤ちゃんの気質によっても、同じ月齢でも成長具合が全然異なります。SIDS(乳幼児突然死症候群)を引き起こさないために、母乳育児が推奨されていることは事実ですが、ミルク育児だからSIDSになる可能性が大幅に高まる、ということは証明されていません。ミルク育児は母乳育児よりも密着しないので愛情不足になる、なんて誰が言い出したバカ理論ですか、です。今日本で売られているミルクは本当に良質なもので、営養価など母乳にかなり近い形で開発販売されています。※高いですけどね・・・🥴🥴🥴

母乳には免疫があって・・・云々の議論もありますが、生後3か月で完ミ育児になった4歳の長男は、今ではほとんど風邪もひかず、とんでもない体力おばけで毎日保育園と自宅を往復しています。土日は昼寝はゼロ、朝9時半から夕方17時半まで、少しの休憩だけでエンドレスに遊び続けられます。そして肥満体質からは程遠く、運動も月齢相応かそれ以上にできるようになっています。ミルク育児でも母乳育児でも、病気がちの子もいればほとんど風邪もひかない子もいる、ただそれだけです。

以上から、ミルク育児の子供はかわいそう、なんて理論は成り立たないですし、かわいそうなのは他人に向かって「あなたの赤ちゃんはかわいそうに~~」と言うことが失礼かどうかも判別できない、大人のほうだと思っています。。。

外野の小言に思うこと

上の記載に少し関連しますが、ミルク育児母乳育児だけでなく、育児については失礼なことを言われるケースもあるかなと思います。

筆者自身はあまり多くはありませんが、育児に関して失礼で傷つくことをいわれたときに自分がどう対応するかは、結構重要なんじゃないかと思います。誰に言われるかにもよりますが、言った本人には悪意はなくても受け取った側からすると傷ついたりすることがあります。そんな時、毅然とした態度で「その言葉で自分は傷ついたし、失礼なので今後言わないでほしい」と意思表明することは、必要だと思っています。悪気がないからこそ厄介なケースもあると思いますが・・・

将来的に、その毅然とした態度が子供への示しになるというか。「いやなことはいやだと言っていいんだ」という解釈にもつながるんじゃないでしょうか。※Noと言えないことがダメなことであるという趣旨ではないです。

日本は特に、反論する文化圏ではないですし、言い返すことに慣れていない中でなかなか難しいとは思いますが。例えば初対面の人に失礼なことを言われて、その日一日悶々としたり、ずっとモヤモヤを抱えたまま過ごすのは、もったいないじゃないですか。自分の心にずっとその人が居座り続けるわけなので。

育児において、子供を大切に育てるのはもちろんですが、自分のメンタルや身体もいたわることも、同じくらいに重要だと思います。

母乳/ミルク論争だけでなく、今後子供が成長するにつれて向き合わなければならないテーマは、山ほどあります。山ほど。なので、母乳が出ない、乳腺炎になる、仕事復帰を早めたいなど、様々な理由でミルク育児に切り替えたいと思っている人は、誰に何を言われようと罪悪感など抱かずに自信をもって切り替えればいいと思います。ミルク育児にしてストレスフリーになって、赤ちゃんのお世話を楽しむ余裕を持つことが、今後何十年控えている子育て生活に備えることにもつながるんじゃないでしょうか。

一人でも多くの家族が、一秒でも長く育児を楽しんで、子供に笑顔で向き合えるようになりますように!

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